2017年12月4日月曜日

Ryzen ガールの経歴

Ryzen ガールとは、元はシンガポールあたりから発生し、東南アジア地域のマザーボード割引のためのプロモーション用ARアプリケーション AMD Ryzen Mascot Hunt のキャラクターとして大々的に登場した。

名前は「Ryfa」と「ZENKA」と言う。


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Ryfa
ZENKA


キャンペーン期間は8月1日から9月30日。
Android用 version1.1が、GooglePlayで2017年7月28日(金)にリリース
iphon、ipad用 version1.1が、APP STOREから2017年8月18日にリリースされた




アプリ自体は日本語に対応していたが日本ではこのキャンペーンは実施されなかった。

折しも、このキャンペーンのリリース時期は日本では、Ryzen Threadripper の異常な価格設定で炎上しており、この事が影響したかは不明。


   



その他の販促キャンペーンではコストが高そうなグッズも登場。

 そんな東南アジア発のAMD Ryzen Mascotも2018年3月現在、何の展開もなく実質的に消え去ったような状態である。


そして、2017年11月1日に日本では髪の毛や衣装の色を変えて謎のRyzen ガールとして発表されるに至る。


担当者の好みが反映されたのかどうかわからないが、Ryzenのイメージカラーに忠実だったMascot Hunt版に対して、およそRyzenとはかけ離れた、典型的な萌キャラのカラーとなっている。

2007年11月18日に秋葉原UDXにて行われた「AMD FAN DAY FESTIVAL」イベントでコンパニオンが着ていた衣装も色がAMD Ryzen Mascot Huntのカラーである事からわかるが、2017年8月の「AMD RED TEAM DAY THAILAND 2017」そして、2017年9月18日にタイで行われた、「RYZEN POWERS.YOU DOMINATE.」で使われたものと同じである。

AMD RED TEAM DAY THAILAND 2017

AMD Fan DAY Festival



AMD Ryzen Mascot Hunt の動画


このようなアニメ調マスコットキャラクターは,様々な企業、業種のメーカーが販促用に採用するが、PC関連では これらの所謂「萌えキャラ」は、受け入れられる顧客と拒絶する顧客に極端に分かれることもあってか、メーカー公式として扱われるキャラクターは殆ど存在しない。
あくまで営業地域固有の非公認ご当地キャラのようなものである。

日本におけるAMDのマスコットキャラクターとしては、非公式応援キャラクターとしては、古くは2009年から有志による「ikina」が登場し、 2012年に販促キャラクターとして「愛真田心(あまだこころ)」が登場した。

愛真田心
●AMD学園に通う高校2年生
●2月4日生まれ16歳
●髪はアホ毛ありの黒髪セミロングで瞳は緑。
●イメージカラーは当時のAMDのコーポレートカラーである緑、黒、白である。
同じ学校の友達に松風葵(まつかぜ-あおい)須原初美(すはら-はつみ)がいる。

2012年3月18日「AMD 春の自作応援イベント 〜あたなはどっち派?〜」で店頭デビューを果たし、キャラクターイラストがプリントされたクリアファイルが来場者に無料配布された。
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120324/etc_amd3.html

・辰巳出版グループの応援キャラクター、少女型アンドロイド「スコラ」ともコラボがあった。
・2013年頃には、秋葉原のTSUKUMO などの店内でPOPがよく見られるまでに育ったが、AMDの不信と共に目にする機会は減っていき、ほぼ忘れられたような状態に・・・。
そして2017年末には、販促キャラクターとしてRyzen ガールが採用された事により更に微妙な立ち位置となった。
AMD学園のブログ 
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一方、ライバルであるインテルは堅いイメージどおり、非公式ですら萌え系キャラクターを採用したことはない。
唯一の例外として、インテル搭載の各PCメーカー製パソコンを擬人化したキャラクターを発表と言うご乱心を召された事例はある。
その名も「キャラにもインテル、 はいってる!? 擬人化コンテスト」(2015年6月26日~7月31日)である。
擬人化が美少女だけではなくイケメンも対象と言う徹底ぶりだった。
擬人化対象のメーカーと製品は、以下の5製品
ASUS TransBook T300 Chi・・・・「チー」ちゃん、
FUJITSU ESPRIMO WH77/S・・・「Wendy Homes」ちゃん
TOSHIBA dynabook R82・・・・・「ダイナ」ちゃん
VAIO Z・・・・・・・・・・・・・・「Z」くん
DELL Venue 8 7000 ・・・・・・・「デル」くん

ダイナ
チー
Wendy Homes

デル
Z



もう、訳が分からないよ


そんなCPUメーカーとは対照的なのがOS界の巨人、マイクロソフト(日本法人)である。
それまで、OSの擬人化は「恋と魔法とBSD」など古くから存在はしてはいたが、2001年に「双葉チャンネル」掲示板において発生した「Meたん」以降から一変する。
「windows の黒歴史」とさえ言われるほどの悪評だった「windows Me」を以下の秀逸な文章によってドジっ子属性を付与して擬人化された「Meたん」は、多くの人々のハートを鷲掴みにした。

ごしゅじんさま、いままで、とてもたのしかたです。
よく歩りーずしておこられたけど、やくにたたなで、ごめんなさい。
ごしゅじんさまが、いれるよていの、えくすぴーはあたしのいもおとです。
いもおとだけど、あたしみたいに、やくたたずではありません。
すなおなこで、でふらぐも、とくいです。
すたいるもいいから、ほんとはちょっと、くやしいです、
いもとを、かわいがってもらえると。おねえさんとして、うれしいです。
いままでつかえないこで、・ごめんなさい..
そして、つかってくれて、ありがとおゴザいました。
あたしは、もう、きえちゃうけれど¥、さいごに、おねがいがあります。
きいてくれると、うれしいです。
ごしゅじんさまの、もっている、えむいーのディすく、すてないでください。
あたしが、はいっています。いまのあたしじゃ、ないけど、あたしです。
どきどきみたり、さわったり。、してくれるとうれしいです。
ごしゅじんさまにあえて、えむいは、
しあわS

この「Meたん」は大きな反響を生み、以降、様々なOSキャラが制作されるが、2009年までの約8年間、販促キャンペーンにキャラクターが出現する事はなかった。
ところが、2009年のWindows 7の登場に合わせて流れが変わる。
まず、Windows 7 DSP版の予約開始となる2009年9月25日から非公式で販売代理店とテクノアライアンスのWindows 7 Mania 事務局によって制作した「窓辺ななみ」が登場。
この「窓辺ななみ」に対する販売側の力の入れ様は、非公式販促キャラクターとしては、前代未聞のもので、
・声優に水樹奈々を起用。
・同時にTwitterアカウントを開設。
・2010年3月12日には、DSP版Windows 7 Ultimateの購入特典としてななみのキャラクターソング『七色ジェネレータ』(作詞:古屋真、作曲:渡辺未来、歌:水樹奈々)の音楽CDが77,777本限定で配布 。
・DSP版予約特典としてシステムボイス、壁紙入りのCDが限定配布。
・約1分のコマーシャル用アニメ(声優は水樹奈々)も制作される等々。
非公式でありながら90年代の有力事務所による新人アイドルデビューキャンペーンも真っ青の予算のかけっぷりである。
これらのキャンペーンが功を奏してか、2011年5月9日よりMicrosoft Windows Azure の登場に合わせて初の公式プロモーションキャラとして「クラウディア窓辺」が登場。
この公式キャラである「クラウディア窓辺」の登場に合わせて、「窓辺ななみ」も従姉として晴れて公式キャラとして認定された。
その後は、Windows 10の 「窓辺とうこ」まで続く間に、日本だけではなく東南アジアのマイクロソフトにも影響を及ぼし、
Microsoft シンガポールが制作したキャラクター
藍澤 祈」(あいざわ いのり)
Microsoft台湾が制作した
藍澤 光」(あいざわ ひかる)
藍澤 玲」(あいざわ れい)
藍澤葵」(あいざわ あおい)
藍澤優」(あいざわ ゆう)
と言った相澤ファミリーなども登場した。
俗に窓辺家の人々と言われる一大ファミリーを構成するまでになり、マイクロソフトは公式に家系図まで作成されるほどの大所帯キャラクターを持つPC関連では唯一の大企業となっている。

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